全天候フォレストベンチ工法
工法の概要
特徴と利点
コンクリート施工との比較
当社「全天候フォレストベンチ工法」が、第14回国土技術開発賞
(財団法人国土技術研究センター)の地域貢献技術賞を受賞いたしました。
自然との共生を実現する
斜面安定工法
~コンクリートを使わずに斜面を護る
「全天候フォレストベンチ工法」~
自然との共生は、環境保護が問われる現代における重要なテーマ。「全天候フォレストベンチ工法」は、自然と共生して 斜面を災害から守り、斜面の価値を高める画期的な土木技術です。
傾斜地が多い日本において、これまで危険とされてきた斜面の安全性を高め、水平面を利用してさらに森を育てるという 新しい発想は、斜面に階段状の水平面を設け、アンカーによる引張力を活用。斜面に雨水を休ませ、生命を育む空間を創り 出します。自然との共生を実現するこの画期的な土木技術に、ナカバヤシグループは積極的に取り組んでいます。
第14回国土技術開発賞
「地域貢献技術賞」受賞
全天候フォレストベンチ工法
【中林建設】
当社「全天候フォレストベンチ工法」が、第14回国土技術開発賞(財団法人国土技術研究センター)の地域貢献技術賞を受賞いたしました。
(中)奥田健国土交通副大臣
(左)国土再生研究所 栗原光二氏
(右)中林建設代表取締役社長 中林浩之
奥田健国土交通副大臣から表彰状の授与
全天候型フォレストベンチ工法は傾斜面をコンクリートに依存せず、自然の力を利用して強固な安全性と斜面の利用価値を高める工法です。
「全天候フォレストベンチ工法」は、地山の段切りによる鉛直反力と、水平アンカーの引張力による斜面の横滑り防止策により、力学的に非常に安定した構造を誇ります。
さらに銅製ネットを有孔排水管の利用で土中の地下水は殆ど排出。水文学的に合理的な仕組みとなっています。景観的には、前面に半割丸太を使用して、自然素材の優しさを演出。
その上で、棚田のような段々造成で水平面を得ることができ、空間利用率が高まります。
さらにそこに植栽することで森を再生することができ、自然と共生する斜面安定を実現しています。
※解説は「フォレストベンチ協会」から一部引用
全天候フォレストベンチ工法の利点
「全天候フォレストベンチ工法」は、傾斜地を強く安全で、かつ自然豊かな土地として蘇らせます。
防災対策のみならず、環境保護や経済効果からもたいへん優れた工法であるといえます
コンクリート施工との比較
比較項目 | コンクリート | 全天候フォレストベンチ工法 |
---|---|---|
水や空気の流動性 | 水や空気の流動性を遮断 | 水や空気の出入りを自由にする |
傾斜地の水流 | 遮断効果で水流が加速 | ゆっくりと地下へ浸透 |
機能劣化 | 材料劣化に伴い機能が低下 | 時間の経過と共に根が成長し傾斜面の安定度が増す。 |
地震対策 | 地震によって壊れやすい | 地震の影響を受けにくい |